2022年10月[1件]
﨑津教会は熊本は天草にある、潜伏キリシタン関連遺産のひとつであり、キンプラに登場する聖地のひとつです。
そんな﨑津をキンプラ公開記念日である6月10日に訪ねてきた記録を、今日という日に寄せて、ここに綴ります。
前日譚。
天草は公共交通のみで訪れるにはあまりにも遠いので、福岡で一泊しました。
それに併せてアレク生誕上映ラス日に滑り込ませていただき、タンバリン応援を初体験しました。シャワー上映ばりに手が忙しくて面白かった。
他、響ワタルさんが滑ってたらしいリンクのあった建物も訪問してみたり。
(荊りんねがジンギスカン好き=りんねは北海道に縁があったかもしれなくて、シャインは福岡に縁があるの、好きな対称性です)
あ、あと、博多は空港が近いので街並みのめっちゃ近くの空を飛行機が飛んで行きます。好きなポイント。
当日はほぼ始発の新幹線で福岡からまずは熊本へ。なんとあっという間の30分。
…というところでまさかの新幹線に遅れ発生。
天草に渡るバスに遅れると行程がすべてダメになるため、かーなーり焦りましたが、通常より早く走ってくれたのか到着時には少し遅れを取り戻し、無事に天草行きのバスに乗車できました。
新幹線の車中、マップアプリと時計と車窓の風景を血走った目で見つめていたのも良い思い出です。JR九州さんありがとう。
熊本駅はとても綺麗でした。
バスのロータリーもとても分かりやすく、特に乗り場ごとに液晶の案内があったのが便利でした。
天草の中心地へ、バスで2時間半ほど揺られます。途中のバス停で降りる人に対して運転手さんが「自転車来てるから気を付けてくださいね」ってアナウンスしてたのを覚えてます。良い人だあ。
鉄道や作りかけの大きな道路の高架を見たりするうちに山あいに入っていき、そのうちに海岸線へ。この日は雨は降っていませんでしたが晴れてもおらず、その影響か海は一面の霧に覆われていました。
晴れていたら向こう岸が見えたのか、考えつつ目を凝らしましたが、とうとう対岸らしき影を見つけることはできませんでした。
それから、熊本の風景には南国らしさが垣間見えました。高知に少し似ている。緯度も近いですもんね。地元ではまだ蕾の紫陽花がそこかしこに咲いているのを見て、梅雨がもうそこまでやってきている土地なんだな、とも感じました。
天草の中心地は本渡といいます。こちらのバスセンターから更に路線バスに乗り換えて南下していきます。
バスセンターで路線バスの一日フリー券を購入。ほんの少しですがバス代が浮きました。
窓口の方が親切に各地を巡るツアーバスがあることを案内してくださったのですが、どうしても今回はひとりで行きたかったのでご遠慮しました。
次はこっちで行こうと思います。だってマジで確実にこっちの方が楽だし早いし安いしで良いことしかないので。
じゃあなんでわざわざめんどくさいルートを今回取ったのかというと、自分の好きなタイミングで足を止めたかったから。あと、ひとりで浸りたかったから。オタクってなんてめんどくさいんだろうね。
少し間を置いたら本渡から南下し、一路﨑津…ではなくまずは乗り換え地点へ。着いたバス停には季節外れのサンタ人形がいました。田舎にありがちな謎の風景だ。
乗り換え待ちの時間が30分ほどあったので周りを散策。一応何もないわけではないのです。コレジョという、宣教師を育てるための学校の跡地に草むらかき分けて行ってみました。
一応、世界遺産の一部を勝手に聖地にさせていただいているオタクとしては、何も知らずに行くわけにはいくまい、と思い隠れキリシタンの歴史は(ざっくりとではありますが)本で勉強してから行きました。なので普通に興味深かったです。
信じたいものを禁じられ、それでもなお信じ続けるというのはどういう気持ちなんだろう、と改めて考えた時、前日の、声を出してはいけなくなってしまった応援上映のことを思わずにはいられませんでした。
乗り換えるバスがもう少しで来るというころ、バス停そばの木にとても綺麗なオレンジと青の鳥が二羽いて、鳴きながらはばたきあっていたのがとても綺麗でした。
あの青さは忘れられない。イソヒヨドリという名前は帰りの新幹線で知りました。
﨑津教会行きのバスには私以外の乗客がおらず、ありがたく貸切らせていただきました。
山道やトンネルをたくさん抜け、やがてまた海に出て、最後にひとつトンネルを抜けて、とうとうその姿が遠くに見えました。
熊本駅を8時に出発し早5時間。ようやく﨑津教会、ヒロ様のふるさとに到着です。
教会の周りは見事な、これぞ港町というような町でした。一面に漂う潮の香りと、山から響くトンビの声。
私も港のある町(の山中)の出身なんですが、故郷よりよっぽど港町然しているなあ、と感じるくらいに。海の色も綺麗で違って見えた。
とはいえ山と海に囲まれた、とても小さな集落です。観光地ではあるものの、迷惑をかけてはいけない!という緊張感はずっと抱えていました。ぬいぐるみを…人目に触れさせてはいけない…!!
まずは周囲をじっくり散策。教会の前の道を海側に行った先、どん詰まりにあたるところに休憩所みたくテーブルと椅子があったのがなんか好き。
まばらですが他の観光客の方もおられました。平日にしては多いのでは?と感じました。家族連れのお子さんが野良猫を追い回していてかわいかった。港町なので猫もたくさんいました。観光客がエサをやるのか、やたらに人懐こかったです。
教会の内覧には事前予約が必要、と出発前に知り予約をしていたのですが、知らない標準語のおじさんが「いま中入れるみたいですよ」と教えてくれました。
あれ?予約いるのでは…?と戸惑いつつ、一応予約した時間に入ろうと思い向かいにある資料館の展示を拝見。柱の中の隠しメダイが印象的でした。あと古い家屋特有の二階がなんとなく怖い現象久しぶりに出くわした。
予約の時間を迎え教会内に失礼すると無人。OH無人。予約ってなんだったんだ。
内部は撮影不可なのですが中の写真を使ったポストカードを販売されていて有難く買わせていただきました。棺桶に入れよう(すぐ重くなるオタク)
やんぷりやプリララのシナリオを思い出していろいろと考えました。どこまで正史と思って良いのか分からないし、プリララのシナリオはつらくてあまり繰り返し読んではいないのですが。
さて、行きの旅程が余裕がなかったということは帰りも同様で、これに乗れないと家に帰れないというバスの時間まではなんと2時間しかありません。
教会から出て周囲の人が少し減っていたので、本編の映像と見比べながら同じアングルをすみやかに探し撮影(ありがとうdアニ)し、もうひとつのミッション、ヒロ様とお母さんが話していたあの公園訪問へ移ります。
教会の裏手にある展望公園で、どこかから山沿いに上がっていくようになるのですが、なんとこの公園に行ける道はグーグルマップに載っていません。
商品を探す時に店員さんに尋ねないことに定評のある私、無謀にもまずは自力で探しました。全然明後日の方向に行きました。嗚呼貴重な時間が。虚空を見つめる謎の野良猫という収穫しか得られていない。
引き返す時に教会の鐘の音が聞こえました。14時の鐘の音、澄んだきれいな音でした。
反省してそのへんでたむろしていて観光客に話しかけてくれる気さくな地元の人に尋ねたところ、諏訪神社の境内の奥に公園に至る道があるとのこと。まあ一回間違えた時点でそんな気はしてた。
諏訪神社は禁教時代にキリシタンの方がこっそり礼拝をした場所。そこに上がるだけでも結構な勾配の石段があるんですが、さらにそこから上がることなんと500段。
あんなしょんぼりした状態で上がったのか?この石段を……?お母さんも……?
マジでエリートたちにはいっぺん上がってみてほしい。すごかったです。走らなくても人間は息が切れるんだな~。
展望公園は無人だったので、休憩がてらぬいを出してあちこちを撮影しました。ちょっとオバレの例の公園みたいな作りの部分もあったりして偶然にニヤリ。
上から見る﨑津はまた圧巻です。そしてここ「チャペルの鐘展望公園」というだけあって、鐘が置いてあります。もちろん記念に鳴らしました、が、鐘は鐘でもなんかこう、カランカランじゃなくてカラーーーーーーーーン!!ってなるタイプの鐘で笑ってしまった。私の鳴らし方があかんかったんでしょうか。
こう、「プリズムショー…辞めるの?」\やめなーーーーーい!!(カラーーーーーン!!)/って感じね。
ちょうど降りる時に次なるチャレンジャーとすれ違ったんですが、その人達が登ったであろうタイミングでやっぱりカラーーーーーン!って鳴ってたから誰でもああなるんだと思います。
神社までまた降りてきたところで、最初に見た猫を追いかけていた女の子とすれ違いました。今度は野良猫を引き連れていました。
明るい茶色の毛の猫で、さっき見た虚空ガン見猫に似てるなと思い見ていると、私の足にすりついてきました。撫でても何もしないよ、と女の子が教えてくれました。
行っておいで、バイバイ、と足でちょいちょいしつつ声をかけると、ニャアと一鳴きして去っていきました。なんだか不思議な体験でした。
最後に降りたバス停とは違うバス停まで行って遠方からのアングル写真を回収しよう、と歩いている時、通りすがりのおばさまが服装を褒めてくれました。
今の自分のファッションセンスはプリティーシリーズあってのものだと思っているのですごく嬉しかった。これがヒロ様の故郷で、キンプラ公開の大事な日に、っていうのが特に。
帰りのバスもやっぱり貸し切りでした。帰路はひたすらに胸がいっぱいで、ふわふわとしながらの旅でした。
なんだか一度来たらそれが最後で、この日がまるであの日の幕張のような、特別で緊張する日になる気ばかりがしていたんですが、それがほぐれた心地でした。素直にまた来たいと思えたし、良いことしかありませんでした。
ありがとう。ヒロ様のふるさとを好きになれて嬉しかったです。
本渡から熊本に行くバスまでは少し時間が空くので、早いのか遅いのか謎の食事を取り、お土産を吟味。
老舗っぽいお土産屋さんで店主のおじさんが見立ててくださいました。
驚いたのがその時に、今日の飛行機が飛ばなかったことを教えられたこと。霧のせいとのこと。
天草―福岡間は日に数本ではありますが飛行機の便が出ています。陸路より遥かに早いので初めはこちらのルートを予定していたのですが、上映スケジュールを待つことにした結果、早割の時期が過ぎて予算オーバーしたので陸路に切り替えたのです。
つまりせっかくだから再上映を見てえぞという強欲なオタク精神がプラスに働いたと…強欲で良かったー!!
最後に黄薔薇を3本花屋さんで買って、バスと新幹線を乗り継いで旅程はすべて終了。
あっという間の夢のような時間でした。次は温泉も入るぞ。
ここからは現地に行ったからこその本編の考察。
ヒロ様は東京からどうやって﨑津に帰ったのか。
まず新幹線で東京から福岡に向かい空路で天草に向かうか、新幹線で熊本まで来てから陸路で天草に向かうか、の二択。
陸路は私が行ったバス乗り継ぎルートか、同じ道程をタクシーで行くか、になりますが、どちらも正直傷心の人間が行くには現実的ではないかなと。バスは計画性が必要だし、タクシーは…そもそもあの距離を走るのか?
じゃあ空路なのかな、と思ったところで私があの日知った空の便は不安定ってことがミソになります。
もしかしたらあの時ヒロ様は、飛行機が出るか出ないかある種の賭けをして福岡まで行ったんじゃないか、とか。ダメだったら帰ろう、と思いながら。そう考えるとあのシーンの深みが増すように思います。
バイプリの浜辺のシーンも違って見えるようになりました。
あれだけ海に囲まれた町で幼少期を過ごした人が、不安な時に海を見つめているということ。
エデロ寮に教会があることも数奇だなあと思います。
﨑津教会で買ったポストカードの封筒、裏には聖書の言葉が書かれています。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。」ヒロ様にとってふるさとは多分、重荷を降ろせる場所なんじゃないか…と考えました。
あとヒロ様のお母さんがあの話をするためにあのクソ長ヤバ石段を登らせてまで展望公園へ行ったのは、ヒロ様のお父さんとの思い出の場所だったりするのかな…とか妄想したり。
デートスポットっぽさがあるので。つまりあの石段をデートで登れる夫婦からキングが生まれている。納得だぜ。納得なので早くお父さんのこと教えてください。嘘ですやっぱり今のままでいいです。嗚呼複雑なオタク心。
25歳もすこやかであらんことを祈り、この記事は終わりとします。畳む
そんな﨑津をキンプラ公開記念日である6月10日に訪ねてきた記録を、今日という日に寄せて、ここに綴ります。
前日譚。
天草は公共交通のみで訪れるにはあまりにも遠いので、福岡で一泊しました。
それに併せてアレク生誕上映ラス日に滑り込ませていただき、タンバリン応援を初体験しました。シャワー上映ばりに手が忙しくて面白かった。
他、響ワタルさんが滑ってたらしいリンクのあった建物も訪問してみたり。
(荊りんねがジンギスカン好き=りんねは北海道に縁があったかもしれなくて、シャインは福岡に縁があるの、好きな対称性です)
あ、あと、博多は空港が近いので街並みのめっちゃ近くの空を飛行機が飛んで行きます。好きなポイント。
当日はほぼ始発の新幹線で福岡からまずは熊本へ。なんとあっという間の30分。
…というところでまさかの新幹線に遅れ発生。
天草に渡るバスに遅れると行程がすべてダメになるため、かーなーり焦りましたが、通常より早く走ってくれたのか到着時には少し遅れを取り戻し、無事に天草行きのバスに乗車できました。
新幹線の車中、マップアプリと時計と車窓の風景を血走った目で見つめていたのも良い思い出です。JR九州さんありがとう。
熊本駅はとても綺麗でした。
バスのロータリーもとても分かりやすく、特に乗り場ごとに液晶の案内があったのが便利でした。
天草の中心地へ、バスで2時間半ほど揺られます。途中のバス停で降りる人に対して運転手さんが「自転車来てるから気を付けてくださいね」ってアナウンスしてたのを覚えてます。良い人だあ。
鉄道や作りかけの大きな道路の高架を見たりするうちに山あいに入っていき、そのうちに海岸線へ。この日は雨は降っていませんでしたが晴れてもおらず、その影響か海は一面の霧に覆われていました。
晴れていたら向こう岸が見えたのか、考えつつ目を凝らしましたが、とうとう対岸らしき影を見つけることはできませんでした。
それから、熊本の風景には南国らしさが垣間見えました。高知に少し似ている。緯度も近いですもんね。地元ではまだ蕾の紫陽花がそこかしこに咲いているのを見て、梅雨がもうそこまでやってきている土地なんだな、とも感じました。
天草の中心地は本渡といいます。こちらのバスセンターから更に路線バスに乗り換えて南下していきます。
バスセンターで路線バスの一日フリー券を購入。ほんの少しですがバス代が浮きました。
窓口の方が親切に各地を巡るツアーバスがあることを案内してくださったのですが、どうしても今回はひとりで行きたかったのでご遠慮しました。
次はこっちで行こうと思います。だってマジで確実にこっちの方が楽だし早いし安いしで良いことしかないので。
じゃあなんでわざわざめんどくさいルートを今回取ったのかというと、自分の好きなタイミングで足を止めたかったから。あと、ひとりで浸りたかったから。オタクってなんてめんどくさいんだろうね。
少し間を置いたら本渡から南下し、一路﨑津…ではなくまずは乗り換え地点へ。着いたバス停には季節外れのサンタ人形がいました。田舎にありがちな謎の風景だ。
乗り換え待ちの時間が30分ほどあったので周りを散策。一応何もないわけではないのです。コレジョという、宣教師を育てるための学校の跡地に草むらかき分けて行ってみました。
一応、世界遺産の一部を勝手に聖地にさせていただいているオタクとしては、何も知らずに行くわけにはいくまい、と思い隠れキリシタンの歴史は(ざっくりとではありますが)本で勉強してから行きました。なので普通に興味深かったです。
信じたいものを禁じられ、それでもなお信じ続けるというのはどういう気持ちなんだろう、と改めて考えた時、前日の、声を出してはいけなくなってしまった応援上映のことを思わずにはいられませんでした。
乗り換えるバスがもう少しで来るというころ、バス停そばの木にとても綺麗なオレンジと青の鳥が二羽いて、鳴きながらはばたきあっていたのがとても綺麗でした。
あの青さは忘れられない。イソヒヨドリという名前は帰りの新幹線で知りました。
﨑津教会行きのバスには私以外の乗客がおらず、ありがたく貸切らせていただきました。
山道やトンネルをたくさん抜け、やがてまた海に出て、最後にひとつトンネルを抜けて、とうとうその姿が遠くに見えました。
熊本駅を8時に出発し早5時間。ようやく﨑津教会、ヒロ様のふるさとに到着です。
教会の周りは見事な、これぞ港町というような町でした。一面に漂う潮の香りと、山から響くトンビの声。
私も港のある町(の山中)の出身なんですが、故郷よりよっぽど港町然しているなあ、と感じるくらいに。海の色も綺麗で違って見えた。
とはいえ山と海に囲まれた、とても小さな集落です。観光地ではあるものの、迷惑をかけてはいけない!という緊張感はずっと抱えていました。ぬいぐるみを…人目に触れさせてはいけない…!!
まずは周囲をじっくり散策。教会の前の道を海側に行った先、どん詰まりにあたるところに休憩所みたくテーブルと椅子があったのがなんか好き。
まばらですが他の観光客の方もおられました。平日にしては多いのでは?と感じました。家族連れのお子さんが野良猫を追い回していてかわいかった。港町なので猫もたくさんいました。観光客がエサをやるのか、やたらに人懐こかったです。
教会の内覧には事前予約が必要、と出発前に知り予約をしていたのですが、知らない標準語のおじさんが「いま中入れるみたいですよ」と教えてくれました。
あれ?予約いるのでは…?と戸惑いつつ、一応予約した時間に入ろうと思い向かいにある資料館の展示を拝見。柱の中の隠しメダイが印象的でした。あと古い家屋特有の二階がなんとなく怖い現象久しぶりに出くわした。
予約の時間を迎え教会内に失礼すると無人。OH無人。予約ってなんだったんだ。
内部は撮影不可なのですが中の写真を使ったポストカードを販売されていて有難く買わせていただきました。棺桶に入れよう(すぐ重くなるオタク)
やんぷりやプリララのシナリオを思い出していろいろと考えました。どこまで正史と思って良いのか分からないし、プリララのシナリオはつらくてあまり繰り返し読んではいないのですが。
さて、行きの旅程が余裕がなかったということは帰りも同様で、これに乗れないと家に帰れないというバスの時間まではなんと2時間しかありません。
教会から出て周囲の人が少し減っていたので、本編の映像と見比べながら同じアングルをすみやかに探し撮影(ありがとうdアニ)し、もうひとつのミッション、ヒロ様とお母さんが話していたあの公園訪問へ移ります。
教会の裏手にある展望公園で、どこかから山沿いに上がっていくようになるのですが、なんとこの公園に行ける道はグーグルマップに載っていません。
商品を探す時に店員さんに尋ねないことに定評のある私、無謀にもまずは自力で探しました。全然明後日の方向に行きました。嗚呼貴重な時間が。虚空を見つめる謎の野良猫という収穫しか得られていない。
引き返す時に教会の鐘の音が聞こえました。14時の鐘の音、澄んだきれいな音でした。
反省してそのへんでたむろしていて観光客に話しかけてくれる気さくな地元の人に尋ねたところ、諏訪神社の境内の奥に公園に至る道があるとのこと。まあ一回間違えた時点でそんな気はしてた。
諏訪神社は禁教時代にキリシタンの方がこっそり礼拝をした場所。そこに上がるだけでも結構な勾配の石段があるんですが、さらにそこから上がることなんと500段。
あんなしょんぼりした状態で上がったのか?この石段を……?お母さんも……?
マジでエリートたちにはいっぺん上がってみてほしい。すごかったです。走らなくても人間は息が切れるんだな~。
展望公園は無人だったので、休憩がてらぬいを出してあちこちを撮影しました。ちょっとオバレの例の公園みたいな作りの部分もあったりして偶然にニヤリ。
上から見る﨑津はまた圧巻です。そしてここ「チャペルの鐘展望公園」というだけあって、鐘が置いてあります。もちろん記念に鳴らしました、が、鐘は鐘でもなんかこう、カランカランじゃなくてカラーーーーーーーーン!!ってなるタイプの鐘で笑ってしまった。私の鳴らし方があかんかったんでしょうか。
こう、「プリズムショー…辞めるの?」\やめなーーーーーい!!(カラーーーーーン!!)/って感じね。
ちょうど降りる時に次なるチャレンジャーとすれ違ったんですが、その人達が登ったであろうタイミングでやっぱりカラーーーーーン!って鳴ってたから誰でもああなるんだと思います。
神社までまた降りてきたところで、最初に見た猫を追いかけていた女の子とすれ違いました。今度は野良猫を引き連れていました。
明るい茶色の毛の猫で、さっき見た虚空ガン見猫に似てるなと思い見ていると、私の足にすりついてきました。撫でても何もしないよ、と女の子が教えてくれました。
行っておいで、バイバイ、と足でちょいちょいしつつ声をかけると、ニャアと一鳴きして去っていきました。なんだか不思議な体験でした。
最後に降りたバス停とは違うバス停まで行って遠方からのアングル写真を回収しよう、と歩いている時、通りすがりのおばさまが服装を褒めてくれました。
今の自分のファッションセンスはプリティーシリーズあってのものだと思っているのですごく嬉しかった。これがヒロ様の故郷で、キンプラ公開の大事な日に、っていうのが特に。
帰りのバスもやっぱり貸し切りでした。帰路はひたすらに胸がいっぱいで、ふわふわとしながらの旅でした。
なんだか一度来たらそれが最後で、この日がまるであの日の幕張のような、特別で緊張する日になる気ばかりがしていたんですが、それがほぐれた心地でした。素直にまた来たいと思えたし、良いことしかありませんでした。
ありがとう。ヒロ様のふるさとを好きになれて嬉しかったです。
本渡から熊本に行くバスまでは少し時間が空くので、早いのか遅いのか謎の食事を取り、お土産を吟味。
老舗っぽいお土産屋さんで店主のおじさんが見立ててくださいました。
驚いたのがその時に、今日の飛行機が飛ばなかったことを教えられたこと。霧のせいとのこと。
天草―福岡間は日に数本ではありますが飛行機の便が出ています。陸路より遥かに早いので初めはこちらのルートを予定していたのですが、上映スケジュールを待つことにした結果、早割の時期が過ぎて予算オーバーしたので陸路に切り替えたのです。
つまりせっかくだから再上映を見てえぞという強欲なオタク精神がプラスに働いたと…強欲で良かったー!!
最後に黄薔薇を3本花屋さんで買って、バスと新幹線を乗り継いで旅程はすべて終了。
あっという間の夢のような時間でした。次は温泉も入るぞ。
ここからは現地に行ったからこその本編の考察。
ヒロ様は東京からどうやって﨑津に帰ったのか。
まず新幹線で東京から福岡に向かい空路で天草に向かうか、新幹線で熊本まで来てから陸路で天草に向かうか、の二択。
陸路は私が行ったバス乗り継ぎルートか、同じ道程をタクシーで行くか、になりますが、どちらも正直傷心の人間が行くには現実的ではないかなと。バスは計画性が必要だし、タクシーは…そもそもあの距離を走るのか?
じゃあ空路なのかな、と思ったところで私があの日知った空の便は不安定ってことがミソになります。
もしかしたらあの時ヒロ様は、飛行機が出るか出ないかある種の賭けをして福岡まで行ったんじゃないか、とか。ダメだったら帰ろう、と思いながら。そう考えるとあのシーンの深みが増すように思います。
バイプリの浜辺のシーンも違って見えるようになりました。
あれだけ海に囲まれた町で幼少期を過ごした人が、不安な時に海を見つめているということ。
エデロ寮に教会があることも数奇だなあと思います。
﨑津教会で買ったポストカードの封筒、裏には聖書の言葉が書かれています。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。」ヒロ様にとってふるさとは多分、重荷を降ろせる場所なんじゃないか…と考えました。
あとヒロ様のお母さんがあの話をするためにあの
デートスポットっぽさがあるので。つまりあの石段をデートで登れる夫婦からキングが生まれている。納得だぜ。納得なので早くお父さんのこと教えてください。嘘ですやっぱり今のままでいいです。嗚呼複雑なオタク心。
25歳もすこやかであらんことを祈り、この記事は終わりとします。畳む